授乳後に子供がミルクを吐くと大丈夫かな?と不安になる方は多いのではないでしょうか。
特に、赤ちゃんが毎回授乳後にミルクを吐くと吐いても大丈夫なのか?病院へ行ったほうがいいのか?とますます不安になると思います。
混合育児で育てている場合は、赤ちゃんが吐く=ミルク量が多い?と考えて、与えるミルク量が分からなくなったりしますよね。
そんな悩みを持った方向けに、この記事では赤ちゃんの吐き戻しについて私自身の経験もふまえて以下の点についてまとめています。
- 混合育児でミルクを吐き戻す原因と対処法
- 吐き戻しの対策
- 吐き戻しはいつまで続くのか?
- 混合育児のミルク量の決め方
- 赤ちゃんの吐き戻しに悩んでいる方
- 赤ちゃんが吐き戻ししたときの対処法を知りたい方
- 赤ちゃんの吐き戻しの対策を知りたい方
- 混合育児でミルク量の決め方が分からない方
この記事を読めば、赤ちゃんの吐き戻しの原因や対処法・対策が分かるのに加え、混合育児の方でミルク量が分からないという方もミルク量を決めることができますよ。
我が子も新生児~11か月ごろまでずっと吐き戻しをしていたので、吐き戻しはかなり悩みました。離乳食期になれば落ち着くと聞いていたので吐き戻しが続いたときは「いつまで続くんだろう?」と正直心が折れそうになったこともあります。そんな方のお役に立てれば嬉しいです!!!
目次
赤ちゃんがミルクを吐き戻すのは大丈夫?吐き戻しの原因を解説
授乳後に赤ちゃんがミルクを吐き戻ししたら大丈夫か心配になりますよね。
ここでは赤ちゃんが授乳後に吐き戻しをしてしまう原因と、家で様子を見ても大丈夫なのかどうかについて説明していきます。
赤ちゃんが授乳後にミルクを吐いてしまう原因
赤ちゃんが授乳後にミルクを吐いてしまう原因は、赤ちゃんの胃の容量と形に関係があります。
赤ちゃんの胃は容量がとても小さく、とっくりのような形をしています。まだ未熟なので胃の入口部分の締まりも弱いです。
授乳後の赤ちゃんの胃はすでに満タンの状態になっているので、授乳後すぐに体位を変えると飲んだ母乳やミルクを吐いてしまうことがよくあります。(寝がえり時期やズリバイ・ハイハイ時期の赤ちゃんに多い)
また、新生児や乳児は母乳やミルクを飲むのが下手なため、同時に大量の空気も飲み込んでしまっています。
ですので、授乳後にげっぷをさせてあげないと胃が張って吐きやすくなります。
また、赤ちゃんがよく噴水のように吐き戻しをする場合には肥厚性幽門狭窄症という気病気の可能性もあります。
肥厚性幽門狭窄症 は生後2~3週から3ヶ月ごろまでの赤ちゃんがよくなる病気で、胃の出口 にある幽門筋が肥厚するため、ミルクが十二指腸に運ばれずに胃内に停滞します。
胃がミルクでいっぱいになるとミルクを噴水状に吐きますが、吐いた後は空腹であるためまたミルクを欲しがるのが特徴です。
※ここでいう噴水状に吐くとは、マーライオンのように吐く、温泉の湧口のようにどばっと吐くことを言います。量もハンカチ等で足りるほどではなく、大量です。
- 胃の容量以上の母乳・ミルクを飲んでいる
- 授乳後すぐ体位を変えている
- 胃の中に空気が溜まっている(げっぷできていない)
- 体調が悪い・病気(肥厚性幽門狭窄症)
赤ちゃんの吐き戻しはよくあることですが、実際に吐き戻した場合は嘔吐物と赤ちゃんの様子を確認することが大切です。
赤ちゃんがミルクを吐き戻したときに確認すべきこと
赤ちゃんがミルクを吐き戻したときには吐き方・吐いたものの中身・色・量・赤ちゃんの様子を確認することが大事です。
吐き戻しと嘔吐の違いですが、口からたらーんとミルクが垂れる場合が吐き戻し(溢乳)で、嘔吐は病気等が原因で勢いよく(噴水のように)吐く場合のことを言います。
①吐き方・量
赤ちゃんの口からたらーんと垂れる場合(溢乳)やげっぷと同時に少量吐く場合(ハンカチでふける程度の量)は大丈夫ですが、噴水のように吐く場合(嘔吐、マーライオンのように吐く、ハンカチではおさまらない程度大量)は病気等の可能性がありますので、病院へ行くか電話相談した方がいいです。
1回に飲ませた分すべてを吐いてしまうような場合も一回病院へ相談したほうがいいです。
②吐いたものの中身・色
吐いたものの中身がミルク(白色~透明)である場合はミルクを戻しているだけなので、少量なら大丈夫です。
色が緑色とかミルクの色ではない場合は病院へ相談したほうがよいです。
③赤ちゃんの様子
吐き方・量・色も大丈夫で赤ちゃんの様子が元気そうであれば、よくある吐き戻し(溢乳)なので大丈夫でしょう。
嘔吐した後赤ちゃんの機嫌が悪い、ぐったりしているようであれば病院へ行った方がよいです。
いつも赤ちゃんを見ているママが少しでも心配だなと思えば病院に一度相談しましょう。
- 噴水のように吐くとき
- 嘔吐物の色が緑色等、色がおかしいとき
- 嘔吐が続いて体重が増えていないとき
- 赤ちゃんの機嫌が悪い、ぐったりしているとき
- ママがいつもと様子が違うと感じたとき
赤ちゃんがミルクを吐き戻したときの対処法(処理方法)
少量の吐き戻し(溢乳)の場合
授乳後に口の端からたらーんと垂れる程度、ハンカチでふける程度の少量の吐き戻しは溢乳と言ってよくあることなので大丈夫です。
ミルクの少量の吐き戻しであれば、ガーゼか何かで嘔吐物をふき取り、すぐに水道で洗い流せば大丈夫です。吐き戻しで赤ちゃんの衣服が汚れた場合は、衣服も着替えさせて洗い流してください。
※臭いが残ることがあるので、拭いたガーゼはできるだけすぐに洗い流してください。
ミルクの飲みすぎや、げっぷがでていない、体位を変えたことによる吐き戻しは病気ではないので消毒は特に不要なのですが、心配な方は、消毒液(塩素系漂白剤(ハイター)を薄めた液)を嘔吐したところにかけて消毒するとなお安心です。
消毒液は家で簡単に作れます。500mlペットボトルに、キッチンハイターをキャップ1杯分入れて水をいっぱいまで入れて、フタをして振ってまぜるだけです。
我が家では空の500mlペットボトルとキッチンハイターをキッチンに常備しています。
大量に吐き戻した場合(嘔吐)、病気(の可能性がある)の場合
赤ちゃんが噴水のように吐く(マーライオンのように吐く、温泉の湧口のようにゴボゴボ吐く)等ハンカチじゃおさまらないほど大量に吐いた場合は肥厚性幽門狭窄症や胃腸炎やノロウイルスなどの病気の可能性がありますので嘔吐物を処理した後、病院へ行くようにしてください。
生後2週間~3ヶ月の赤ちゃんで授乳後噴水のようにミルクを吐いても、まだミルクを欲しがるようであれば肥厚性幽門狭窄症の可能性がありますので、一度病院へ行くようにしてください。
肥厚性幽門狭窄症の特徴はこのツイートが参考になります。
肥厚性幽門狭窄症と診断されて①
・第一子男児
・生後3週間くらいから吐き戻し(吐乳)しがちになる
・1ヶ月検診では体重も増えており、「乳児は吐乳しがち」「げっぷをしっかり出させてね」と言われる
・1ヶ月検診すぎから、吐乳量が増加。3度に1度、2度に1度、毎回……と日に日に量も増える
→②— 羽斗@41w → 1m👦💕 (@Hatonnp) July 10, 2019
肥厚性幽門狭窄症と診断されて③
マーライオンのように吐く。
水道を勢いよく捻ったときのように、どぱっ、どぱっ、どぱっと吐きます。
口の端ではなく全体で、どぱっと。
量はハンカチやガーゼでは足りず、フェイスタオル全体を濡らすほど大量です。
思い当たる子がいればすぐ受診を!!— 羽斗@41w → 1m👦💕 (@Hatonnp) July 10, 2019
肥厚性幽門狭窄症は点滴や手術によって治療ができ、ミルクを飲めるようになるので、上記のような症状があればすぐに受診するのがおすすめです。
胃腸炎やノロウイルスの場合は嘔吐物が乾燥すると菌が空中を漂って感染が広がりますので、嘔吐物が乾く前に速やかに以下の手順でしっかり消毒をする必要があります。
以下厚生労働省HPからの引用です。
床等に飛び散った患者の吐ぶつやふん便を処理するときには、使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、ふん便、吐ぶつをペーパータオル等(市販される凝固剤等を使用することも可能)で静かに拭き取ります。
拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをします。おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約1,000ppm)を入れることが望ましい。)また、ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、吐ぶつやふん便は乾燥しないうちに床等に残らないよう速やかに処理し、処理した後はウイルスが屋外に出て行くよう空気の流れに注意しながら十分に喚気を行うことが感染防止に重要です。
11月頃から2月の間に、乳幼児や高齢者の間でノロウイルスによる急性胃腸炎が流行します。この時期の乳幼児や高齢者の下痢便および吐ぶつには、ノロウイルスが大量に含まれていることがありますので、おむつ等の取扱いには十分注意しましょう。
※家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。(使用に当たっては「使用上の注意」を確認しましょう。)※家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。(使用に当たっては「使用上の注意」を確認しましょう。)
我が家でやっている嘔吐物の処理方法を紹介します。
①消毒液(塩素系ハイターを薄めた上記のもの)を用意する。マスクと手袋を着用し、大き目の袋を2つ用意する。
②嘔吐物全体にキッチンペーパーやガーゼ等をかけて、上から消毒液をたっぷりかける。
③袋の中に嘔吐物を入れる。
④さらに上から消毒液をかける。
⑤袋の口をしばる。
⑥使っていない袋の中に嘔吐物入りの袋、手袋、マスクを入れてしっかり口をふさいでおく。
消毒液をいちいち作るのがめんどくさいなって人はウィルバスを常備しておくことをおすすめします。
ウィルバスは保育園や幼稚園・介護施設での感染予防にも使われており、嘔吐してもスプレーするだけで殺菌できます。「食品に直接添加できる殺菌料」として厚労省の医薬食品局が定める基準を満たし、人体にも影響ないので、感染予防として使うのもおすすめです。
嘔吐物の処理、感染予防として使うのなら以下の2本のスプレーを常備しておくと安心です。
感染予防→200ppmの次亜塩素酸ナトリウムが含まれているもの
子供はいつ吐くかわからないので、常に嘔吐用バケツを用意しておくと安心です。
我が家では100均のバケツにスーパーの袋をつけて、手袋・マスク・キッチンペーパー・袋を入れています。
冬の時期はノロウイルス対策でウィルバスを入れていて、冬以外はその都度消毒液を手作りしています。
ミルクの吐き戻し(溢乳)の対策は?
上記でミルクを吐き戻す原因は以下4つであることを説明しました。体調が悪い場合以外の場合における吐き戻しの対策について説明します。
我が家で実際にやっていた対策です。
- 胃の容量以上の母乳・ミルクを飲んでいる→ミルク量減らす
- 授乳後すぐ体位を変えている→授乳後はしばらく縦抱っこしておく
- 胃の中に空気が溜まっている(げっぷできていない)→げっぷをさせる
- 体調が悪い→病院へ
ミルクの吐き戻し対策①ミルク量を減らす
混合育児の場合、ミルク量が多くて吐き戻しをしている場合があるので、まずミルク量を10ml~20ml減らして様子を見てください。
ミルクを減らしてみて吐き戻しがなくなればその量が赤ちゃんにとって適量です。
混合育児のミルク量の決め方についてはこちらの記事でも解説しています。
→混合育児のミルク量を迷わずに決めるたった1つの方法【体験談】
ただ我が子のようにミルク量を減らすと泣く場合もあると思います。その場合はミルク量をもとに戻して以下の吐き戻し対策を行うのがおすすめです。
ミルクの吐き戻し対策②授乳後はしばらく抱っこしておく・体位を変えない
母乳・ミルクを飲んだ直後は胃がいっぱいになっているので、体位を変えると吐き戻す可能性が高いです。
なので、授乳後最低でも10分くらいは赤ちゃんを横に寝かさず、縦だっこしておきましょう。
我が子の吐き戻し対策に一番効果があったのがこの方法です。特に新生児のときの吐き戻しには効果がありました。
我が子は授乳後すぐに寝かすと必ずと言っていいほど吐き戻しをしていましたが、この方法をすることでかなり吐く回数は減ったと思います。縦抱っこしているうちに子供が寝てしまうこともあり、寝かしつけをしなくていいので一石二鳥でした。
生後4か月ごろになり、赤ちゃんが寝がえりできるようになるとまた吐き戻しが増えると言われています。
授乳直後に寝がえりするとお腹が圧迫されて吐き戻しをしてしまいますので、授乳後は寝がえりしないようにクッションの上に寝かせておく、頭を高くしておくなどママが様子を見てあげてくださいね。
私が実際にやった対策を紹介します。
4か月時の寝がえり防止策としては①授乳クッションを丸めて上に寝かせてメリーを見せる②角度をつけたバウンサーに乗せておく、この2つをしていました。
10分くらいはこの体位のままおとなしくしてくれていましたよ。
ズリバイ・ハイハイ防止策は同じように対策をしましたが、クッションを丸めて寝かせてメリーを見せるのが一番効果ありでした。でもズリバイ・ハイハイ時期の我が子は飽きたら寝返りしてしまうので、吐いたら対処するしかありませんでしたね。
ミルクの吐き戻し対策③げっぷをさせる
授乳後げっぷをしていない場合は空気が抜けていない可能性がありますので、げっぷをさせる必要があります。(おならで空気を出す子もいるのでおならが出ていれば大丈夫です)
げっぷのさせ方についてはこちらの記事にまとめています。
げっぷをさせたけど出ない場合は、バスタオルなどを頭の下に置いて頭を高くして寝かせておくと安心です。
この時はいつ吐き戻しをしてもいいように、布団の上には防水シーツやバスタオルをひき、赤ちゃんの首元にもガーゼを置いておくとより安心ですよ。
ミルクの吐き戻しの対策のまとめ
赤ちゃんはとにかく吐き戻ししやすいので、対策をとっていても正直防げないことは多いです。
少量の口元からたらーと垂れる吐き戻しであれば心配ないので、吐き戻すことを考えて赤ちゃんの下に防水シーツやバスタオルをひいたり、着替えを多めに準備しておくなど環境を整えることが大切です。
ミルクの吐き戻しはいつまで?
今赤ちゃんの吐き戻しで悩んでいるママが気になっているのがミルクの吐き戻しはいつまでなのか?ということですよね。
結論としては離乳食が始まるまでに吐き戻しが治まる子が多いです。しかし個人差はあるので長い子は1歳くらいまでは吐き戻す子もいます。
我が子は11か月くらいでようやく吐き戻しが治まりました!!!
一般的に新生児・1ヶ月くらいが一番吐き戻しが多いです。その後生後4か月くらいで寝がえりをし始めたときにまた吐き戻しをするようになる子がいて、離乳食開始の5,6か月くらいまでに落ち着く子が多いようですね。
我が子は寝返り時はもちろん吐き戻ししました。また6か月でハイハイをし始めたので、授乳後すぐにハイハイしようとしてお腹が圧迫されてよく吐いていました。
ズリバイやハイハイをし始めた赤ちゃんも授乳後は吐き戻しするかもしれませんので注意してあげてください。
混合育児のミルク量の決め方
混合育児をしている方は、ミルクを足したら吐いてしまってミルク量が分からないという方多いと思います。
こちらの記事で混合育児のミルク量の決め方を紹介していますので参考にしてみてくださいね。
→混合育児のミルク量を迷わずに決めるたった1つの方法【体験談】
赤ちゃんの吐き戻しの原因と対処法・対策まとめ
母乳育児・混合育児・ミルク育児ともに赤ちゃんの吐き戻しはよくあることです。
赤ちゃんが吐き戻しをしたときは、焦らずにしっかり赤ちゃんの様子・嘔吐状況を観察して対処することが大事です。
赤ちゃんが吐き戻しをしてばかりだとイライラするママも多いかもしれませんが、赤ちゃんは吐き戻しをするものと思って、いつ吐き戻しをしてもいいようにタオルをひいたり事前に準備をしているとイライラも減ると思います。
今はしんどくても1歳ごろまでには吐き戻しは治まるので、考えすぎずに付き合ってあげましょう。